注文住宅との違いやメリットを解説!?建売住宅に関する知識を初心者にも分かりやすく解説
建売と注文住宅のもっとも大きな違いは、既に設計されて建てられているか、これから設計から始めるかという点です。注文住宅は土地を購入して、そこに見合う家を建てるために設計します。それに対し、建売は土地を用意する必要がありませんし、建物もすでに完成していますので、希望する家が見つかったらすぐにでも内見して決めることが可能です。設計費用がかからない分、手ごろな価格帯からも用意されており、資金が少ない人にも向いています。
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注文住宅との違いやメリットを解説!?建売住宅に関する知識を初心者にも分かりやすく解説
- そもそも建売住宅とは?注文住宅との違い
- 建売住宅のメリットやデメリットには何がある?
- 建売住宅は販売価格を見て予算に合うのか否かの判断ができる
- 建売住宅に類似している分譲住宅との違いは?
- 建売住宅なら物件見学で気に入れば最短で引越し可能(2024/2/1)
- 販売形態を要チェック!建売住宅といっても完成物件だけではない(2024/2/1)
- 建売住宅の販売形態①:完成済みのメリット・デメリット(2024/2/1)
- 建売住宅の販売形態②:更地や建設中など未完成のメリット・デメリット(2024/2/1)
- 建売住宅の販売形態③:建築条件付き土地のメリット・デメリット(2024/2/1)
- 売れ残った建売住宅を購入するメリット①:値引き交渉がしやすい(2024/7/4)
- 売れ残った建売住宅を購入するメリット②:完成後の状態を確認できる(2024/7/4)
- 売れ残った建売住宅を購入するメリット③:すぐに入居できる(2024/7/4)
- 売れ残りの建売住宅を購入する際の注意点①:物件が傷んでいる可能性があるので要確認(2024/7/4)
- 売れ残りの建売住宅を購入する際の注意点②:新築物件対象の減税措置が適用されない(2024/7/4)
そもそも建売住宅とは?注文住宅との違い
建売住宅は完成している新築一戸建て、このようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。実際、完成しているケースもありますが、建設途中や建設前の更地の状態で販売がスタートすることも少なくありません。建売住宅は、土地と建物をセット販売している新築の分譲住宅といわれていますが、分譲地に建設される新築一戸建て住宅を分譲住宅と呼ぶこともあるなど、最近は両者を同じように考えるケースが増えているようです。ちなみに、注文住宅は建売住宅と比較が行われることが多いのですが、大きな相違点は土地の有無と住宅の間取りやデザインへの自由度です。注文住宅は土地を持っていない人は家を建築する場所を決めることから始める必要がありますが、家のデザインや間取りはライフスタイルに合わせて自由にできるメリットがあります。建売住宅は、建設会社が決まっていることや完成している場合はその家の間取りなどを見て購入の可否を決めるなどの違いを持ちます。
建売住宅のメリットやデメリットには何がある?
建売住宅は、販売形態にもよりますが完成している物件なら、物件見学で購入すべきか否かを判断できることや土地と建物を組み合わせた価格になるので、金額を見たときに予算に合っているのか否かを判断できる、このようなメリットがあります。注文住宅の場合は、間取りや家の中で利用する住宅設備、色やデザインなど好みのものを導入して家づくりができますが、完成済みや建設途中の建売住宅は現状維持になるので、変更することはできません。建設前に販売がスタートする建売住宅も間取りやデザインなどを変更することはできませんが、販売会社の中には好みのクロスや外壁材を指定されているものの中から選べるプランを用意していることもあります。この場合は、商品により追加料金が発生することもあるため予算内に収まるのか否かの確認は大切です。なお、完成している建売住宅はモデルハウスなどを建てることなく販売する家をモデルハウスにすることもあるので、この場合は来場者が家の中を見学していることになります。
建売住宅は販売価格を見て予算に合うのか否かの判断ができる
建売住宅は販売価格を見て予算に合う物件になっているか、このような判断ができるメリットがあります。建売住宅を購入するときには、さまざまな注意点がありますがその注意点の一つに必ずしも建売住宅は完成しているとは限らないといった部分です。完成済みになっている場合は、実際に見学して作りやデザインが好みのものなのか、判断して購入すべきか否かを見極めることができます。ただ、完成している家は基礎工事がしっかり行われているのか、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。基礎がしっかり行われているのか否かは建築前から定期的に現場に出向いて確認することが大切ですが、完成しているとそれができないわけです。購入する前には住宅性能表示の有無や購入後のアフターフォローの良さなどもチェックしておくと安心に繋がりますし、建売住宅の見学の際には家の中だけでなく、周辺環境や家から駅までの距離感など実際に歩いたりバスを利用したりして確認しておくことをおすすめします。ちなみに、住宅性能表示は法律に基づく制度で購入する家への安心が提供されます。
建売住宅に類似している分譲住宅との違いは?
分譲住宅は一般的には複数の物件をまとめて販売するものとなっており、そのエリアの中で様々な間取りが存在しその中から選ぶことができるのがポイントとなっています。さらに複数の住宅が同時に建築され販売されることから、地域のコミュニティを新たに生み出すものとなっているのが特徴です。近隣との関係が作りやすく、さらには周辺環境も同時に成長していることがポイントとなっています。 建売の場合には1つの住宅を建築しこれを売却すると言うケースが多いため、既に地域コミュニティが確立していることがポイントです。様々な環境が整い、近隣が充実している中で生活を始めることができるため、快適性のメリットが大きいと言う特徴があります。 建売の場合には選択肢が少なく、既に完成している地域の中に自らが住み始めることになるため、様々なデメリットが生じると言うリスクも含んでいることが考えられます。ただしこれらの条件を含んでいることから分譲住宅に比べ価格が安い傾向があることもポイントです。
建売住宅なら物件見学で気に入れば最短で引越し可能
家を購入したいけれど、引っ越ししなければならない期日が迫っているケースがあります。その場合は土地探しから始めていたら間に合いませんし、土地がある場合でも設計から計画していると期日を過ぎてしまいます。急いでいる時に向いているのは建売であり、既に建てられている家ですので気に入ればすぐに契約を結べるのがメリットです。気に入った家があれば、物件見学を申し込んですぐに内部まで確認できます。図面で見るだけですとイメージがわきにくいという問題があり、注文住宅でもそれで失敗してしまうケースがあります。しかし、建売はそこに家が建てられているため、その場所に実際に足を踏み入れて内部を見学したり設備をチェックすることが可能です。納得した上で購入を決めることができ、契約までこぎつければすぐに引っ越しの準備を始められます。もちろんローンの計画等も必要であり、資金面で目途が立ったらすぐに営業マンに連絡を入れて契約を進めることが大切です。
販売形態を要チェック!建売住宅といっても完成物件だけではない
建売住宅の販売形態は、完成済みと更地や建設中などの未完成、そして建築条件付きの宅地といった3つの種類が存在します。建築条件付き土地は、建設会社や住宅の間取りやデザインなどの仕様が決まっていますが、オプションを利用して設備のグレードアップを行ったり好みの外壁材やフローリング床材、クロスや建具などを選択できるメリットもあります。一般的な建売住宅は完成済みと未完成の2つになりますが、それぞれの特徴を把握することでメリットやデメリットが見えて来ます。完成している場合は、外観から生活空間などが仕上がっているわけですから、物件見学が可能です。家の中を見学して家事動線や生活動線、キッチンや浴室などの水回りの仕様などを確認して購入の検討ができます。更地や建設途中の場合は、どのような家になるのかその段階では分からないため、モデルハウスを見学してどのような家になるのかイメージしなければなりません。ただ、更地からスタートしたり建設が始まったばかりの段階などでは基礎工事を見学したり、家が完成する様子を目にできるなどのメリットがあります。
建売住宅の販売形態①:完成済みのメリット・デメリット
完成済みの建売の場合、契約をすればすぐに入居が可能なのが最大のメリットです。企画や設計を考える必要もなく、工事を施工する際に立ち合いを求められることもないほか、完成まで待つこともありません。内覧会で建物を見学でき、そこで暮らす様子を具体的にイメージすることができます。ごく稀に売れ残っていた物件の場合は、割引となりお得に住まいを手に入れられるチャンスもあります。一方で建売のデメリットと言えるのが、一切のカスタマイズができないところです。一から作る注文住宅なら間取りや部屋数、デザインなど細部にわたって決められますが、完成済みであることからそれらを考える楽しみはありません。また、完成してから年月を経過しているケースもあり、新たに購入したにも関わらず入居した時点で一定の築年数が経過していることもあります。建売住宅を購入する際にはこれらのメリットやデメリットを勘案し、後悔しないようじっくりと検討したいところです。
建売住宅の販売形態②:更地や建設中など未完成のメリット・デメリット
まだ更地であったり建物が未完成の建売を購入する場合のメリットは、屋内設備をいくつかの候補から選択できることが多いことです。通常ですとすべて決められていて、購入者が選べる部分がありませんが、この場合はいくつかの部分を選べるようになっています。間取りを選択できる建売もあり、自由度が少し高めです。用意されている間取りは広く選ばれているいくつかのパターンであり、様々な形の家族に合うようになっていることもポイントです。このように非常に大きなメリットがありますが、デメリットもあり、まだ建物が完成していないのでイメージしにくいことを気にする人もいます。図面を見ただけでは分からないことも多いのですが、最近ではパソコンで仕上がり画像を確認できますので、不安な時には見せてもらうと良さそうです。完成前ということで、急いで引っ越したい時でも時間がかかるということも気になります。通常の建売のように、契約をした後もすぐには引っ越せません。
建売住宅の販売形態③:建築条件付き土地のメリット・デメリット
建売住宅の建築条件付き土地とは、土地を購入するときに、指定されたハウスメーカーや工務店で家を建築するといった条件が付いた土地のことを指します。建築条件付き土地には、どんなメリットがあるかご存知ですか。土地の価格が割安になるといったメリットがあります。土地と建物のトータルコストを少しでも抑えたいという方にオススメです。そして、ハウスメーカーや工務店のノウハウを活かした家が建てられる点も魅力的です。土地の価格が割安になる理由とは、ハウスメーカーや工務店が土地を販売するときに、建物の建築代金を土地の価格に上乗せしているからです。土地を別で購入するよりも、建売住宅建築条件付きの土地を購入する方がコストが安くなるというわけです。一方、建築条件付きよ土地には、デメリットもあります。自由度が低くなる点です。なぜなら、ハウスメーカーや工務店の指定する業者の選択肢が限られることや、間取りや外観、設備などを自由に決めることができないケースもあります。
売れ残った建売住宅を購入するメリット①:値引き交渉がしやすい
駅からの距離も近く、周辺環境が良い場所に建設される建売住宅は、比較的早い段階で完売になりますが、駅からバスを利用してアクセスする、近隣に買い物に使えるお店が少ないなどの場合は売れ残ることも少なくありません。売れ残ったとしても新築戸建てであり建売住宅を購入する人の中には、このような物件を購入した経験を持つ人も多いことでしょう。売れ残りの建売住宅にはどのようなメリットがあるのか、それは値引き交渉がしやすいことや完成後の状態を確認できる、直ぐに入居できるなどの3つのメリットがあります。この中で、完成後の見学ができる点、完成している建売住宅と共通している部分ですが、完成直後では分からない壁のひび割れなどはある程度時間が経過してから生じることもあるので、このような状態の把握ができるのも売れ残りの住宅を購入するときの利点の一つに数えることができます。また、値引き交渉がしやすい点は売れ残っているからできる部分でもあり、販売側も中古や未入居物件になる前に売りたいので、交渉に応じて貰える可能性が高まります。
売れ残った建売住宅を購入するメリット②:完成後の状態を確認できる
建売住宅というと、予めデザインや設計された住宅が販売されます。ただし、売り出し中の時には住宅がまだ完成していないという状態であることも多くあるため、特に立地の良い人気のエリアだと実際に完工前に売れるというケースも多いものです。しかし、売れ残った建売住宅の場合は、すでに住宅が完成している状態で販売されているので、完成後の状態を外観も内観も隈なくチェックした上で購入することができます。実際に完工前に購入すると図面は確認したものの、思ったほど使い勝手が良くなかったであったり、日当たりの問題で後悔したりなどといったこともあるでしょう。売れ残りというとマイナスイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、購入前に家具をどこに置くかであったりそれぞれの家庭に合わせた住宅の間取りの使い方をイメージすることができるので、納得した上で購入することができたり、じっくりと検討する時間ができるという点でも魅力となっています。
売れ残った建売住宅を購入するメリット③:すぐに入居できる
住まいを新しく構える際、引越しのプロセスは非常に重要です。新しい環境に住み始めることは、生活の大きな変化を意味しますが、売れ残った建売住宅を購入することで引越しの際に得られる利点があります。それは、すぐに入居できるということです。 残った建売住宅は通常、完成された状態で提供されます。つまり建物は完成し、内部はほぼ仕上げられています。したがって購入後追加の工事や修復を待つ必要がなく、すぐにその住まいに引越しできるのです。これは新居への適応期間を短縮し、生活のスムーズな再開につながります。 売れ残った住宅は建設プロジェクトが進行中でないため、周辺環境が安定しているのです。新しい住宅地での建設騒音や交通渋滞といった問題がなく、静かな環境で新しい生活を始めることができます。 さらに残った建売住宅は、入居を待つ間に新居のデザインやレイアウトを検討する時間を得ることができます。カスタマイズや家具の選択に余裕があるため、自分のスタイルに合わせた家を作ることができるのです。 住宅を購入することで、引越しのプロセスが簡略化され新しい生活がすぐに始められる利点があります。これは忙しい現代の生活において、大きな魅力です。ですから残った建売住宅を検討する価値があります。
売れ残りの建売住宅を購入する際の注意点①:物件が傷んでいる可能性があるので要確認
建売住宅の中には売れ残りになってしまった物件も存在していますが、新築住宅で販売ができるのは完成してから1年といわれていて、これを過ぎると中古物件や未入居物件になり価格を大幅に下げないと売れなくなる、このようなデメリットがあります。もし、売れ残っている建売住宅を見つけてそれが気に入れば、値引き交渉して安く新築住宅を購入できるかもしれませんし、施工直後では分からなかった不具合箇所なども時間の経過とともに見つかることもあるので、さまざまなメリットもあります。ただ、売れ残っている建売住宅は家が傷んでいることもあるため入念に確認しなければならない、それと新築住宅の保証や減税措置が利用できないこともあるため注意が必要です。なお、売れ残りの期間は1年を経過すると税金にも違いが生じます。新築住宅では所有権移転の登録免許税や建物の固定資産税の減免措置が適用されますが、売れ残り1年を経過している場合はこれらの適用から外れてしまいます。
売れ残りの建売住宅を購入する際の注意点②:新築物件対象の減税措置が適用されない
建売住宅は、新築一戸建てで完成している物件も多いですが、工事途中で販売がスタートするケースや更地の段階で売り出されることもあります。注文住宅とは異なり、土地と建物を組み合わせた形で販売されるので、販売価格を見ることで予算にマッチしているのか否かの判断ができますし、完成している建売住宅なら家の中を見学して自分たちのライフスタイルに合っているのか、家事動線や生活動線などの確認をして適した家を買うことができるメリットもあります。完成してから1年が経過すると新築から中古の扱いになるため、販売会社は中古物件になる前段階で完売させる必要があることから、売れ残りが長くなると価格を引き下げて売り出されることも少なくありません。なお、新築から中古になると購入する側も減税措置などが適用されないので、税金の課税額が大きくなるなど注意が必要です。減税措置は新築物件なら適用されますので建売住宅を購入する場合は完成日をチェックすることをおすすめします。